ジュニアディーシリーズ第三弾では丸ボコ系の葉を持つクリプトを紹介する。 このエリアは湧水・溜り池・小川・本流とさまざまなポイントを持つ興味深い場所であり 本来はまだ葉形の違いのある群落があるのであるが、一度に管理しきれないので 第3弾で留めておいた。湧水付近の群落も興味深かったがサンプリングはしていないし 撮影機材の持ち込み不能箇所だったため撮影もしていない。 次回訪れるときは湧水付近のものもあわせて開花株の発見に全力を注ぎたい。 |
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名前 C. Sp Air Juniadi
産 BAJ3 (丸ボコ形) 採取地 Air Juniadi 2002/07/07 (Sun.) 水質 PH5.3‐TDS 5pm‐WTP 25.1(民家裏の幅1.5~2mのブラック小川) 土壌 荒木田系 2,腐葉土系 3, パールサンド系 5 |
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丸ボコタイプから長葉タイプまでさまざまな 葉が見受けられた。 |
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草長 5~11cm 葉柄の長さ 3.5~5cm 葉柄の色 水上水中とも茶色 (白地に赤紫の極小の点がついているから茶色に見える) 葉身の形 水上丸ボコギザ虎斑 葉身の長さと幅 3~5cm長さ 1~2cm幅 葉身先端の形状 鋭形 葉身基部形状 肝臓形 葉表の色彩 うす茶色~緑 葉裏の色彩 うす赤紫 葉縁は形状 波うち |
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この三枚は同一株からの葉の違いを写したものであり 同一株でも葉のバリエーションが豊富なのが クリプトコリネの特徴である。 このように葉だけの正確な分類は不可能であるが、 多少は参考にはなる。 もし同じ場所で違うタイプの花が出た場合、 ある程度細かく管理しておかねば不明のままに なってしまい、その開花株の河川における違う群落との 分類的意味を持たなくなる。 同一株での違う葉形の出現は環境的要因なのか 遺伝的要因なのか調査すればするほど決定的な事が 言えなくなるのがクリプトコリネの面白いところで、 興味の尽きないところである。 |
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クリプトの繁茂している湧き水から小川は この白濁した川(本流)につながっている 対岸にクリプトの群落がかろうじて 残っているがこの環境であれば 即消滅するであろう。 本流の上流では土砂を崩しているようであり クリプトコリネにとってかなりのダメージになる 水質汚濁の現状である。 この本流の対岸まで15メートルほどあり 泳いでサンプリングすることはやめておいた。 |
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