ブリトゥン島はスマトラやカリマンタンやジャワなどの本島から離れた小島のため 物資の調達がままならない。車のチャーターもかなり高額であったが 4WDクラスの車で調査しなければ入り込めないエリアも多い。 (良い車は簡単に借りられないのがインドネシアの現状である) よってこの島のボスと称されるホテル経営宝石店経営など多角事業を行っている ジョニーミッションとコンタクトを取りすべての手配をとりおこなってもらうことにした。 ドライバーはこの島一トップクラスの河川名を知り尽くした男であり 通常調査では河川付近の村人からの聞き込み調査を要するのだが、 さまざまな小川の名前を瞬時に教えてもらえて非常に助かった。 これだけのバックアップがあればブリトゥン島に流れる小川を全部調査する覚悟で臨める。 特にこの島はヨーロッパでもデーターが無く日本の観賞魚関係者でも 詳細なデーターを残しているのを私は見たことが無いのでもっとも興味を持ったエリアである。 やはり「誰もやっていない」という場所に行ってこそ調査の醍醐味が味わえるものである。 まず・・第一番目の川ブリトゥン初の河川調査にかかった・・ スンガイ べブラックだ・・いきなり・・おおお・・大群落だ・・ この川のいたるところにクリプトの群落が見られ幸先よいスタートとなった! しかも・・バンカ島のcfスクリリスとは雰囲気がぜんぜん違う・・ 多くのクリプト群落の中から1本ずつ入念に開花株を調べていったが、1本も無い・・ ま日本で考えられている以上開花率はとんでもなく悪いのがクリプトコリネなのである・ 何万本見ても開花株が少ないのが現状である。 ここでは2タイプのクリプトが見られたので紹介する。 I-BESB1とI-BESB2である |
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名前 sp I-BESB1 採取地 Sungai Bebulak 2002/07/09 (Tue.) 水質 PH5.4‐TDS 5pm‐WTP 25.0(AM 8:00頃)(ブラック系川) 土壌 ビオソイル系 6,腐葉土系 4 備考 デルモゲニー、ボララス、アクセルロディーと混泳。 現地民のクリプト名:Kumpai |
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草長 (8~2.5cm) 葉柄の長さ (16~20cm) 葉柄の色 (白~茶) 葉身の形 (長楕円形か長卵形) 葉身の長さと幅 (5~11cm長さ6~8cm幅) 葉身先端の形状 (鋭形) 葉身基部形状 (心臓形) 葉表の色彩 (オリーブグリーン) 葉裏の色彩 (濃い紫) 葉縁は形状 (やや波打ち) |
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裏葉はかなり赤紫が強い | |
今までにあまり例の無いタイプの葉形 | |