スンガイ ペレパク プティでは細かく綺麗な硅砂系の白砂土壌に透明度の高いクリアーウォーターが 流れている細流であり、ブリトゥン島では島の大きさの割りにさまざまな河川形態を見せてくれる。 このようにさまざまな河川形態がある地形では さまざまな種類のクリプトの群落があり興味の尽きない場所である。 早速調査に取り掛かり開花株が見つかり驚いた。 これはおそらく正体不明の“ガセリー”ではなかろうか? ガセリーは記載文がなくまだ未知のクリプトとされており、若干の知られている情報によると スマトラの業者からスクリリスとして送られた株をガセリー氏が栽培していると 黄色い花が咲いたことにより仮称ガセリーとされていた。 しかもスマトラの業者はこのクリプトをスマトラで採集したものかどうかも定かではないところが 混乱を招いていた。 今回このクリプトと“ガセリー”が一致するかは定かではないが 非常に重要な有力情報を提供できたことには間違いない貴重なクリプトコリネといえよう。 更にこのような美しいクリプトコリネがまだまだ存在することも生命の神秘といえよう。 |
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採取地 Sungai Pelepak Putih 2002/07/11(Thu.) 水質 PH5.3‐TDS 5pm‐WTP 25.2℃ (クリアウォーター) 土壌 腐葉土系 1 白砂 9 備考 タヌキモとデルモゲニ-、バンカメンシス、サラワクエンシス系ラスボラと混生 |
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草長 20~26cm(25~30cm) 葉柄の長さ 15~19cm(20~25cm) 葉柄の色 白~茶 葉身の形 心臓形から長楕円形 葉身の長さと幅 5~7cm長さ2.5~3.5cm(5~8cm長さ1~2.5cm幅) 葉身先端の形状 鋭形 葉身基部形状 心臓形(肝臓形) 葉表の色彩 オリーブグリーン 葉脈色彩が赤紫 葉裏の色彩 赤紫たまに虎斑(赤紫) 葉縁は形状 波がた(滑らか) |
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黄色ベースの苞を持ち苞縁には際立って疣がある。 苞喉は紫のスポットが入る。 |
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花も美しいが葉のロザエ葉脈も観賞価値が高いといえる | |
仏炎苞の花序 ノート参照 苞の先端部 苞首の有無 苞喉の特徴 苞筒の特徴 匂い |
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花序の長さ 花序の色 花序の形状 花梗(花柄)の特徴 ケトルの形状の特徴 |
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苞筒内部のスポットが美しい ケトル内部のスポットはケトル下部までは入っていない |
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バルブ形質は肉質で固めである。 | |
雄花は典型的なダルマ型で花粉袋先端の突起の色彩は濃いオレンジではっきりしている。 | |
雄花花序上部の付属体(帽子)の色彩は 透明度のある白地に赤のスポットが下から2/3ほど入る |
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同一ポイントでの各開花株の仏縁苞のばらつきはあまり見られない点ではしっかりした種といえよう。 |